ドローン及び応用産業(三次元測量、精密農業、ソーラーパネル点検等々)に関する用語を網羅した事典です。難しい高度な説明は省いて一般に理解できる平易な表現、内容になっています。自由にコピペ、編集して資料作成などに活用してください。その際には「DRONE FIELD/ドローンフィールド/drone-field.link」いずれかで出典明記していただけると幸いです。

エルロン 機体をフロントに対して左右平行に移動させる操舵。移動の際、機首に左右の傾き(ロール)が発生する。
エレベーター 機体を前進及び後進させる操舵。移動の際、機首に上下の傾き(ピッチ)が発生する。
オクトコプター プロペラモーターを8つ備えたマルチコプターでヘキサコプターの発展形。ペイロードが高くカメラ以外の物品を載せて運ぶ用途に向く。またプロペラモーターひとつに障害が発生して使えなくなっても残りのプロペラモーターで航行を継続できるフェールセーフを備える。他方、非常に大きく重いため事故時の危険性や損害も格段に大きくなることから一人だけでの運用は現実的ではない。ペイロードを活かして農薬散布や配達用途への可用性が高く、自動運転との組み合わせでの産業応用のための実証実験が進む。
オルソ画像 空撮写真の中心投影画像に生じる歪みにオルソ補正をかけて得られる正写投影画像のこと。画像の全体が平面地図のように奥行きの無い(垂直面が見えない)画像になる。
→オルソ画像について(国土地理院)
可変翼機 ドローンの飛行形態のひとつ。プロペラがひとつ以上で翼の角度を変えることにより姿勢を変え高度や方向を変える。離着陸に滑走路のスペースが必要で飛行中は静止出来ず、低速での飛行も出来ないため扱いが難しい。操縦はもっぱらFPV及び自律航行。他方固定翼機に比べ高速で航行距離も長いため長距離遠隔自動航行に向く。最近は複数プロペラを備え固定翼機のように垂直離着陸及びホバリングも可能なタイプもある。
クアッドコプター プロペラモーターを4つ備えたマルチコプターの基本形。軽くて小さいため扱いやすく安価なことから一般の個人が求めやすい。ペイロードは低く、カメラはボディと一体の専用タイプが多い。もっぱら空撮用途に用いる。モノコックボディの量産型でコストパフォーマンスに優れる機体が多い。DJI社製Phantom、パロット社製BEBOP DRONEなど。
空撮測量 ドローンによって撮影された複数の写真を解析して測量するもの。従来、航空機を用いていたものに代わるもので低コスト化が可能になる。
固定翼機 ドローンの飛行形態にひとつ。プロペラを4枚以上備えたマルチコプターで主翼などを持たないもの。一定場所で静止できるホバリングが可能。可変翼機に比べ扱いやすいが速度と航行距離で劣る。しかし小型で開発が比較的容易なためメーカーも多く民間UAVの主流である。
自律航行 予め定められたフライトプランに基づいて自動で航行するもの。基本的にはプロポ等の遠隔操作無しでポイントツーポイントの移動が可能。各種センサーとの協調で障害物などを避けながら飛行したり、飛行条件が悪化した場合は安全のため緊急着陸を試みる。通常はコントロールセンターと常時通信して人間による監視を受ける。
ジンバル カメラを支える電動可変機構で、自動で飛行による機体のブレを打ち消して撮像ブレを抑える。またカメラを前向きから下向きに変える機構も持つ。載せるカメラが専用品でない汎用品の場合、取り付け位置や重りによる調整が必要になる。ギンバルとも。
スキッド 降着装置のことで、ドローンの脚のこと。着陸時に本体を衝撃から守る。格納はされず飛行時も出たままで空気抵抗になるが、格納装置分の重量を必要とせず単純で信頼できる構造のためよく用いられる。
垂直離着陸 その場で垂直に上昇または下降して離着陸すること。滑走路等のスペースを必要としないため狭い場所での離着陸が可能。マルチコプターの優れた特徴。可変翼機の中にもローターを可動式にするなどして垂直離着陸機能を備えるものもある。有人機では米オスプレイがある。
センサーサイズ 空撮カメラに用いられる撮像センサーの面積のことで大きいほど同じ画素数でもノイズが減りくっきりした高画質になる。1/2.3型などのデジカメやスマホのカメラ機能と同等のサイズからマイクロフォーサーズや一眼レフ等に用いられる大型の35mmフルサイズセンサーなどがある。センサーサイズがマイクロフォーサーズ以上になると被写界深度が浅くなり、ボケができ映画などの印象的な撮影に使えるが、ビデオの撮影になるとフォーカスの調整が操縦者だけでは難しく別にカメラ操作の専従者をつける。1/2.3型などセンサーサイズが小さいセンサーは感度が落ちノイズも出やすくなるが、被写界深度が深いパンフォーカスになり撮影が容易になる。またカメラの消費電力も低くなる。
対気速度 航空機と周りの大気(空気)との相対速度。対地速度と混同しやすいが、対地速度は高度を無視した二次平面上の速度を云うため、仮に垂直上昇または下降した場合の対地速度は0(ゼロ)になる。
対地速度 航空機と地表面との水平速度。平地を走る自動車の速度とほぼ同等とみなせる。
ドローン Drone 遠隔操作の可能な無人航空機。プロペラを4枚備えたマルチコプターが主流。本サイトで云うドローンは軍事用とレース用は除外し空撮及び農薬散布等の民間産業用を主に差す。
ピトー管 この機構で機体周りの空気の流速を計って対気速度を導く。高速航行する可変翼機に用いられる。
プロポ ドローンを操縦するワイヤレスコントローラー。左右に2本の十字スティックを備えたものが一般的。機種によってはスマホで代用するものもある。
フロント 機体前部。機首。通常メインカメラが向く方向を前部(フロント)とする。その反対は後部(リア)である。
ヘキサコプター プロペラモーターを6つ備えたマルチコプターでクアッドコプターの発展形。ペイロードに余裕があり、重い一眼レフやミラーレスカメラを積載するのに向く。機体は重いが、その分安定感があり風などの悪条件に強く高画質の空撮が出来る。ほとんどの機種がフレーム形式のボディで量産には向かず高価だがカスタマイズ性に優れる。多くは100万円を越える高価な機種で業務用である。近年は低価格なクアッドコプターの性能向上で空撮用途での優位性が失われつつある。
ペイロード ドローンの積載重量及び能力のこと。積載重量は本体を含める場合もあるので注意する。単位はkg(キログラム)等。重量が増せば当然、車と同じように加速や最高速が低下し電力消費が増大することからフライト時間も短くなる。
 ヨー 機体の中心鉛直軸を回転する動き。ヨーイング。
ラダー 機体中心を軸に左右に回転させる操舵。この動き、回転をヨーという。ヨーイング。
リア 機体後部。反対側をフロントという。
リポバッテリー リチウムポリマーバッテリーの略称。この高密度で大容量のバッテリーの出現がドローンの誕生に貢献している。
英数
DID Densely Inhabited District (デンスリーインハビテッドディストリクト)人口集中地区。
FPV  First Person View(ファーストパーソンビュー)の略。ドローンのカメラ映像を有人飛行機のキャノピーから見る映像に見立てて呼ぶ。FPVと言った時は通常、カメラ映像を使って操縦することを言う。液晶モニターやスマホの画面の代わりにHMDを用いることもある。
GPS Global Positioning System(グローバルポジショニングシステム)全地球測位システムの略。アメリカの衛星測位システムで世界中で使われており、ドローンの位置の特定及び補正に使われる。また自動帰還にも用いられるため信号を取得できなくなると機体ロストにつながる。
HMD Head Mount Display(ヘッドマウントディスプレイ)の略。頭に被って没入する映像システムで有機ELなどの残像の少ない反応速度に優れたパネルが使われる。FPVに使われる。
UAV Unmanned Aerial Vehicle(アンマンドエアリアルビークル)無人航空機の略。現在はドローンが一般名称となっているが、正式名称にはこれを使う。

 

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